M/D マイルス・デューイ・デイヴィス3世研究 上 (河出文庫) (文庫) / 菊地成孔/著 大谷能生/著のレビューは！？

40代 男性さん
共著という形で一人称のキャラを作って云々という執筆形態だそうですが、所々でTBSの粋な夜電波の曲紹介そっくりの言葉の紡ぎ方が出てくるので、「あー、この部分は菊地氏がしゃべってるんだろうなぁ」とか想像できます。 まだ最初の章しか読んでませんが、80sの焼酎VANのCM写真が出て来たのが面白かった。すっかり忘れてましたが、この焼酎結構飲んでました。もちろんMilesが出てたからに他なりません。 これは一例ですが、正当派の研究書とは一線を画するような視点が随所に出て来て、マイルス感というものが揺さぶられます。私がミュージシャンの伝記をあまり読んでいないからかもしれませんが、父母との関係、常に２人のタイプの違う女性と交際してきたなど。 これから相当楽しめそうな予感がします。